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伝統ある百貨店「大丸梅田店」でオトナ向け商品が大盛況 仕掛け人を直撃してみた

女性向けセルフプレジャーグッズ『iroha』のショップが、百貨店に登場した。

男女

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日本の百貨店は、100年を超える歴史を誇る。その中でも、お酒やタバコなどではない「性的な意味での成人向け商品」が販売されたのは、もしかするとこれが初めてのケースかもしれない。

大阪の老舗百貨店・大丸梅田店は、8月22日から9月4日まで、女性ファッションなどを扱うフロアに女性向けセルフプレジャーグッズ『iroha』のポップアップショップを出店している。

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この挑戦的な試みは大手新聞社など多くのメディアに取り上げられたが、しらべぇ編集部も現地取材に訪れた。

 

■「女性らしさ」を訴えたデザイン

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梅田店の5階は『うふふガールズ』と名付けられたフロアで、おもに若い女性向けのファッションブランドが店を並べている。そこに、生成りのやわらかい色合いで仕切られているのが、irohaのポップアップストアだ。

ブランドのロゴ以上に「女性らしくを、新しく」というメッセージが目をひいた。客層は幅広く、中高年の夫婦から女性の一人客、中にはベビーカーを押す若いママの姿も。

ずらりと並んだirohaを積極的に手に取ったり、店員さんに質問する姿が目立つ。実際、売上は期間の半分を残して、すでに目標の3倍を超えているという。

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■予想以上の反応に驚きも

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編集部は、今回の企画を担当した大丸梅田店の松井恭兵サブマネージャーに話を聞いた。

松井さん:反響については予想以上で、僕ら自身も率直に驚いています。店構えなどもしっかり検討しましたが、「実際の売上についてはどうなんだろう…」とも考えていました。

 

また、今回はセルフプレジャーグッズだけでなくデリケートゾーン専用ソープも扱っていて、そちらのほうが売れるのではないか、という予想の中で始まりました。

 

ところが、実際にはグッズの売上が専用ソープの2倍となっているそうだ。「女性の悩みに対して、ダイレクトにアプローチできたのかな」と、語る。

 

■トップの「鶴の一声」で

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「百貨店で18禁商品を売る」というぶっ飛んだ企画は、どのようにして形になったのだろうか。

松井さん:今どきはネットでも買える商品を、百貨店がどう実店舗で売っていくのかが課題となっています。

 

梅田店としては「大阪にこにこ百貨店化」というコンセプトを立てて、ソリューションとエンターテインメントの二極で、体験の価値を重視しています。今回の企画は「ソリューション」ということで、TENGAさんにご提案したものです。

 

まさかの「百貨店サイドからの提案」は、男性社員2名が企画したもの。松井さんには離婚経験があり、もう一人も夫婦間がぎくしゃくしていたという。

松井さん:僕も、次の結婚は失敗できないなと(笑)。そのためには何が大切かと考えたら、「夫婦間のコミュニケーション」だと思いました。子供を授かったご夫婦でも、夫婦間の愛が減少していくのは残念でさみしいことです。

 

秘めごとではあっても二人でしっかり話し合って、夫婦の愛を取り戻し確かめ合うために、こうしたグッズやお客様への提案が必要ではないか…というプレゼンを経営陣に対して行いました。

 

プレゼンをするまでは、社内でもネガティブな意見が目立ったのですが、「夫婦愛というテーマは自分にも察するところがある。堂々とやりなさい」と背中を押してくれて。

 

■日本社会に変化の兆し

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買っていく客層は40〜50代の女性が8割くらいとのこと。日本社会で、もっともセックスレスや夫婦間トラブルに悩んでいる世代だろう。

「お客様が堂々と買っていかれる姿がすごく嬉しかった。日本の社会が変わってきている動きのひとつなのかな」と語る松井さん。また、iroha広報の西野芙美さんは、「女性が比較的オープンな気質の大阪でのスタートだったこと」も成功の要因と分析する。

 

■iroha社員による相談コーナーも

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また、こちらのショップでは、iroha広報担当による「お悩み相談室」も開催された。女性からは、性交痛など誰にも相談できないカラダやメンタルにまつわる悩みも多く寄せられたという。

性生活の充実は、クオリティ・オブ・ライフの向上にも直結する。とくに、男性のように性風俗店などで解消するのが難しい女性の性やセックスレスといった課題を伝統ある百貨店が解決しようという挑戦は、注目に値する。

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(取材・文/しらべぇ編集部・タカハシマコト

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