自然遺産の町で200年の時を超え受け継がれてきたもの 新潟・糸魚川『謙信』の蔵

謙信

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池田屋酒造が蔵を構える糸魚川市は、新潟県の最西端に位置し、北には日本海、南には3000m級のアルプスの山並みが広がっている。

また日本列島の東北と西南の地質的境界線が走り、日本で初めてユネスコが定める世界ジオパークに認定されている。

さらには世界的にも珍しいヒスイの産地であり、海辺では打ち上げられたヒスイ探しも楽しめる。 こうした優れた自然環境と貴重な自然遺産に恵まれた町で、池田屋酒造は1812年(文化9年)の創業以来、200年以上にわたって酒造りを続けてきた。 

 

■日本アルプス白馬岳からの清流を使って

謙信

酒の命とも言われる仕込み水は、日本アルプス白馬岳を水源にする姫川の伏流水。井戸から汲み上げるその水は、きめ細かく奥行きがあり、後口が爽やか。

清酒『謙信』が目指す、「柔らかく味に広がりがあり、爽やかな含み香がある日本酒」に適している。綺麗さの中に柔らかい味わい、米の旨みと自然な甘味があって、しかも切れ味爽快。

やや淡麗で中口の味わいは、こうした自然背景によって育まれる。

 

■蔵と農家の絆

池田屋酒造の池原達弘常務(48歳)が率いるのは、若手の少数精鋭軍団。製造部責任者の任にある斎藤省吾さんを筆頭に、32歳までの育ち盛りの造り手たちだ。彼らはいずれも造りの期間が終われば、実家に戻り農業に勤しむ。

斎藤さんは、米の名産地である根知(ねち)の出身。親の代から酒米を栽培してきた。今も「五百万石」と「越淡麗」を育てている。

照る日曇る日、田んぼで生育に向き合ってきた米は、JAを通じて池田屋酒造に納入され、清酒『謙信』の原料米となるのだ。その年の米の出来具合を知り尽くした栽培家の手によって、醸されることになる。

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■伝統の蔵に息吹く新しい感性

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